ムルシア州北東、スペイン中央部のメセタから地中海へ向かう間にある“イエクラ”という産地に彼らのワイナリーはあります。イエクラはスペインで唯一、ひとつの町(イエクラ)からなるD.O(Denominación de Origen)で、最も小さなD.Oのひとつです。
そんなイエクラで最も特徴となるのが地ブドウ“モナストレル”の存在。ロバート・パーカー氏がこのモナストレルの偉大さに注目し、2006年にムルシア州を「世界の中でも偉大な地域」と表現したことから、かつて無名であったイエクラの名も一般に知られるところとなりました。彼らは長い間カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーの補助品種として思われがちであったモナストレル種の可能性を見出し、いち早くモナストレル種でのクオリティワインの生産に挑戦したワイナリーです。
ブドウ品種: モナストレル、シラー、ガルナッチャ、テンプラニーリョ、メルロー、プティ・ヴェルドー、アイレン、マカベオ
(彼らのワインは全て“モナストレル主体”です)
Web: http://www.fincalosaljibes.com
Alfredo Candela/アルフレド・カンデラ
四代目となるアルフレド・カンデラ氏は若い頃アメリカへ留学し経営学を修めた後、マドリッドで経営コンサルティングの会社に就職。数々の企業の経営管理に携わるという経歴の持ち主。全ては将来ワイナリーを継ぐための準備でした。現在は兄で醸造家であるアントニオ・カンデラ氏と共に、日々モナストレルワインの品質向上と普及に尽力しています。
<アルフレドよりメッセージ>
「我々のワイナリーのあるイエクラは年間降雨量が200mmと少なく、夏には最高気温40℃にもなるとても暑い土地。この環境で最大限の魅力を発揮するのが、“モナストレル”という品種です。ぜひ日本の皆様も気軽に、楽しく、モナストレルというブドウを楽しんでみて下さい!」
Antonio Candela/アントニオ・カンデラ
アルフレドの兄でワイナリーの醸造を担当。24歳でレケナの栽培、醸造学校を卒業後、2年間フランス(モンペリエ、ボルドー)で修業。その後家業のワイナリーでワイン造りを行う、醸造キャリア26年のベテラン。
「発酵、熟成は全て品種ごとに行い、それぞれの分析と試飲を経て具体的にどのワインに使うかを決めています。我々のワイン造りはプロのテイスターに向けたものではなく、普通の飲み手に向けたもの。フルーティー、エレガント、複雑味、ストラクチャー、これら全てが気楽なワインの中にあり、誰もが楽しめるようなワイン造りを行っています。」
カンポ・アリーバ
Campo Arriba
ブドウ品種:
モナストレル70%
シラー20%
ガルナッチャ・ティントレラ10%
特徴:
“カンポ・アリーバ”という上級地区のみのブドウを使用。豊富な太陽を浴びて育った
完熟ブドウだけを使っているので、とてもジューシーでフルーティー。
バラオンダ・バリカ
Barahonda Barrica
ブドウ品種:
モナストレル75%
シラー25%
特徴:
果実味×樽感の欲張りワイン。新鮮さ、柔らかなタンニンという若いワインの特徴と、
軽快で洗練された穏やかな樽感が両立。果実味は厚みを増し、タンニンと酸のバランスが
良く長い余韻が楽しめます。
エレダー・カンデラ・モナストレル
Heredad Candela Monastrell
ブドウ品種:
モナストレル100%
特徴:
100年を越える樹齢のモナストレルを使用する、区画限定のワイン。カンデラ家の誇りが込められた、
ワイナリーのフラグシップ。しっかりとした果実味を持ちつつ、ビロードのようになめらかな口当たりを楽しめ、
余韻が抜群に長いのも特徴です。
※その他、ビンテージはその時々でご用意しております。詳しくは店舗にてご確認ください。